20140910平成26年オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会

オリンピックについて物申す その5~会場計画の再検討について

◯両角委員 私からも何点か質問させていただきたいと思います。
 先ほど来の質疑の中で、まず、見直しに至った経緯や見直しの意図の再確認というのがありました。私もそれが非常に大切なことだなというふうに思っているわけですけれども、そうした中で、先般、都が整備をする新設施設の状況ということで報告があったということで、まず一つ、確認の意味を含めて、会場計画の再検討を今進めているし、これからまだ進めなくてはいけないという段階にあって、具体的にどのような調整をどことやっていく必要があるのかということを確認させていただきたいと思います。
 その中で、特にIOCとの調整というのが大きいものだと思うんですけれども、こちらの資料では、コーツ委員長から、早い段階で改善の作業をしていくことが非常に重要だというコメントがあったと出ているんですが、その後、IOCから、特にこういうことに留意しなさいというようなことがいわれているのか、指摘事項があるのか、その点に関してお聞きをしたいと思います。

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◯根本オリンピック・パラリンピック準備局競技担当部長 競技会場計画を変更する場合は、国際競技連盟、IFと協議の上、IOCの事前承認が必要となります。競技会場の場所を変更する場合には、さらにIOCの理事会での承認が必要となります。
 現在、IOCあるいはIF等と、さまざまな形で調整を図っているところでございます。

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◯両角委員 IF、国際競技連盟ということでありますけれども、今回の競技施設の再検討に当たっては、国内の各競技団体も、立候補ファイル段階では協議をして決めて計画を出したということがあると思いますから、そこら辺の調整もやはり必要になるのであろうと。国際競技連盟と国内競技連盟の意思というのは完全に統一するのかどうかはわからないんですけれども、そこら辺、地元あるいは国内の競技連盟の意向も十分踏まえて協議を尽くしていただきたいと要望させていただきたいと思います。
 次に、先ほど来お話がありましたけれども、六月十日の所信表明で知事が会場計画の再検討ということを発言されて、当初、実は私は大変唐突だなと思ったんです。しかしながら、一方で、これはいいことなのではないかなとも思いました。資料で確認をさせていただいても、十日の所信表明の中で三つの視点を示した上で、十七日、議会の中で、具体的な検討事項ということで三つを挙げているということで整理がされております。
 三つの検討事項というのがここに記載されておりますけれども、一つは近隣県までを含めた既存施設の活用、二つ目が環境などに配慮した会場設計、三つ目が整備工法見直しによる整備費の圧縮ということになっているわけであります。
 それで、近隣県までを含めた既存施設の活用がどこまでなされているのかということについて伺いたいと思うんですが、ある面、知事の会場計画を再検討するという発言というのは、非常に大胆であったというふうに思うんです。しかし、一方で、理にかなったものであると思っています。そうした中で、近隣県まで含めた既存施設の活用といったときに、近隣県も、うちにもこういう施設があるんですよということで期待が高まった、あるいは売り込みがあるとか、そういうこともあったと思うんです。
 しかしながら、今回、報告事項の中で、現段階では三つ、アクアティクスセンターと海の森、有明アリーナについて既定の場所でやるということが決定されて、他についてはまだ検討しているという段階であります。
 その中で、例えばアクアティクスセンターについてはこのように書いてあります。近隣県も含め活用可能な既存施設は存在しないと。結果として、現行計画どおり進めるという計画。やり方は基本設計の中で詰めるということでしょうが、あるいは海の森についても、近隣県も含め活用可能な既存施設は存在しないということになっていると。有明アリーナについては表記がちょっと違っておりまして、オリンピックのバレーボール会場となり得る施設は、近隣県を含め、ごく限られるというふうになっているわけであります。
 これから限られた期間の中で施設整備をしていくという一方で、一つ、この見直しの大きな、具体的な検討事項ということの近隣県までを含めた既存施設の活用ということが、ある面、期待を集めたというか、注目を集めている中にあって、じゃ、どこまでそれを具体的に検討しているのでしょうかということをちょっと確認させていただきたいんです。
 具体的には、有明アリーナについて、ごく限られるということでありますから、幾つかあったんだろうというふうに理解をするわけです。今回、委員会で、有明アリーナでやはりやっていくんだという報告があったわけですけれども、それでは、近隣県も含めた検討で、検討した施設というのは具体的にどこなのか。そして、どのような判断で、やはりこれは有明アリーナで整備をしていくことが一番いいんだという結論に至ったかということを聞かせていただきたいと思います。

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◯根本オリンピック・パラリンピック準備局競技担当部長 ただいまのご質問でございますが、各施設の管理者あるいは競技団体などの関係者に対する配慮と、現在、全会場で進めております再検討作業への影響などもあり得ることから、個別の施設名を挙げて明らかにすることは差し控えさせていただきたいと思います。

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◯両角委員 今、話ができないということでありましたけれども、この有明アリーナについては、もう結論が出て報告をしたというふうに理解しているわけです。ここでやるんですよということは、もう検討作業が終了しているんだということです。
 検討途中であれば、例えばA施設、B施設と、今、代替施設として検討しているよということであれば、例えば政治的な動きが出て、ここに来てほしいんだと、どこかの県の方が運動するかもしれないということがあったり、あるいは、まだ意思の形成過程途中ということで、いろんな問題もあるだろうというふうには理解をするんですが、有明アリーナについては、一定結論が出て報告がされているということでありますから、私は、具体的な検討事項の一つの大きな柱として、近隣県まで含めた既存施設の活用ということをぱんと打ち出しているのであれば、それはこの委員会の場で、こういうところと検討したけれども、キャパの問題とか、こういう問題で、やはりこちらが一番ベストであったということを正面切って答えるべきだと思いますけれども、もう一度お答えをいただきたいと思います。

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◯根本オリンピック・パラリンピック準備局競技担当部長 繰り返しで恐縮でございますが、各施設の管理者あるいは競技団体などの関係者に対する配慮と、現在、全会場で進めております再検討作業への影響などもあり得ることから、個別の施設名を明らかにするのは差し控えさせていただきたいと存じます。

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◯両角委員 いろんなご意見はあるでしょうけれども、私は全く納得しませんね。もう決定したものに、どういう配慮が今必要なのか。それと、近隣県までを含めた既存施設の活用ということも打ち出した中で、じゃ、具体的にどういうことをやったのかということに触れられないというのは、ちょっと言葉は悪いかもしれないけれども、情けないと、そんなふうに思います。
 しかし、これ以上追及してもしようがございませんから、私、最後になりますけれども、次に、費用の件にやはり触れさせていただきたいと思います。
 先ほど来、るる発言が、質問等が出ているわけでございますけれども、立候補ファイル当初の千五百三十八億円の会場整備総工事費というのが、報道ベース等によれば四千億円を超えるのではないかという、そんなようなことが危惧をされるということがいわれているということで、しかし、五輪開催都市としては、どんなことがあっても、その時期に合わせて施設をしっかり整備していく、これが一番基本な責任だと思っております。
 ただ、パラリンピック・オリンピックに立候補したとき、四千億円の基金が東京都にあります、それを活用して会場整備をするんだということで、都民にも、あるいはIOCにも説明をしてきたわけでありますから、この範疇でできるだけ仕上げていくのが大切なことだろうと思うんですが、しかし、やらなきゃいけないですから、もし出てしまった場合、どういう対応をしっかりできるのか、どんなふうに現段階で考えているのかお聞かせをいただきたいと思います。

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◯荒井オリンピック・パラリンピック準備局輸送担当部長 現在、既存施設の活用や整備工法の工夫など、整備費圧縮の可能性につきまして多角的に検討しております。また、今後の変動要素も多いと見込まれることから、現段階では整備費について報告できる状況にはございません。
 今回、基本設計に着手し、具体的な検討を進める三施設を初めまして、引き続き、施設整備費の縮減と適切な予算管理に努めてまいります。