20140929平成26年総務委員会01

長期ビジョンの中間報告に物申す

◯両角委員 それでは、私からも長期ビジョンの中間報告について質問させていただきたいと思います。
 最初に特徴を伺おうかと思ったんですが、今他の委員からの質問で、世界一の都市東京の実現を掲げているということと、オリンピックまでのステージとオリンピック以後、四年後二〇二〇年のステージに分けているということと、数値化を図ったということが特徴であるという話がありましたので、私からはそれは質問をしないで、次に、二〇二四年、要は十年後の東京のあるべき姿ということで、まずは一点伺いたいんですけれども、オリンピック・パラリンピックが開催をされる二〇二〇年が一つの目標だと、一つのステージだと思います。
 そのステージを超えて、次、二〇二〇年から東京都の人口というのは減少局面に入るということでありまして、そうした中で、そこからまたステージが変わっていくんだろうと、オリンピックも終わって、その四年間の踊り場があって、これからはずっと人口が減っていくという、そんな局面なんですが、この十年後というターゲット設定をされたんですが、二〇二四年というのは、まずどんな都市東京というのであるべきかということをイメージされているのかということを伺いたいと思います。

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◯小池計画部長 今回の長期ビジョンでは、東京が都民に夢や希望を与え、幸せを実感できる成熟社会にふさわしい都市ということで、そういうことであり続けられるよう長期的な視点で新たなグランドデザインを描くことを目指しております。
 そのため、基本目標の一つに、課題を解決し、将来にわたる東京の持続的発展の実現を掲げまして、その実現に向けた具体的な道筋を描いていくこととしております。

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◯両角委員 幸せを実感できる成熟社会にふさわしい都市ということを目指していくということでありました。
 ご案内のとおり、日本全体も人口減の局面に入っておりますし、東京都については二十年後には高齢者、ひとり暮らしの高齢者が四四%になるという数値も出ておりますし、さらに二〇五〇年には、極端に簡単にいえば労働力が半分になって高齢者が倍増すると、そんなイメージになってくるわけであります。
 世界の国の中でも日本の国というのが急速に高齢化をしていく。じゃ、都市で考えた場合も東京は人口が多いですから、高齢者のロットというのもすごい大きいわけです。世界の同じような大都市の中で、一番先に高齢化、超高齢化というのを経験していく、そんな大都市なんだということを思えば、その中で私は東京モデルというのを二〇二四年、その先を見て提示していただければありがたいなと期待するところなんです。
 例えば、雇用。高齢、超高齢化になって、しかし活力を持っていける、そんな雇用のモデルであったり、モビリティーであったり、あるいは超高齢化に対応したバリアフリー都市、それが東京が先んじて、世界が注目しているわけでありますから、そのオリンピックを超えて、そして二〇二四年、これから本格的な超高齢化を迎える、そんな大都市東京がこんな成熟して新しいモデルを展開しているんだよということを、先ほど成熟社会にふさわしい幸せを実感できるという抽象的な言葉でありましたが、モデルを出して発信していただきたい。このことをまずは要望させていただきたいと思います。
 次に、策定のプロセスということについて何点か伺いたいと思います。
 今回、舛添知事が二月に当選をされてから、七カ月、八カ月という、そんな時期に発表された中間の発表でありました。まさに、だんだん舛添色が出てくる中でプランニングとして自分の色をこれから出していくということであろうと思います。
 それでは、今回のビジョンでは、特に舛添知事の思いというのをどこに具体化されているのかということを伺いたいと思います。

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◯小池計画部長 今回の長期ビジョンは、舛添知事就任後初めて策定されるものでありまして、今後の都政運営の指針となるものであります。
 ビジョンでは、史上最高のオリンピック・パラリンピックの実現を初め、少子高齢化対策や災害への備え、グローバル都市の実現など、都政の重要課題について政策の方向性を示しております。

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◯両角委員 知事が選挙でも訴えられた、例えば少子高齢化対策というのは待機児ゼロにするとか、そういったような思いが具体化をされた、そんなものなんだろうというふうに理解をするわけであります。
 そこで、この策定過程ということで、このプランをまずちょっと見たときに将来像としてこのようになっているという書き方なんです。理想像が書いてあるということなんですけれども、プランをつくるときのつくり方もいろいろだと思うんです。
 例えば、審議会を設けて、そこで意見を聞いて、あるいは同時並行で庁内のプロジェクトをつくって、各局からニーズが出てたたいていくという方法もあるでしょうが、今回の長期ビジョンについては、政策企画局が中心になって、特に庁内ワーキングみたいなものを設けたというふうには聞いておりませんし、あるいは審議会で大々的にやったということも聞いていないわけですが、そうした中で、やはり大切なのはニーズをきちっと捉えるということであろうと思うんです。
 そのことでちょっとお聞きをしたいんですけれども、例えば、業界や団体、いろんな団体があります、市民団体、福祉団体。そういうところからヒアリングを順次かけていくという、系統的にそういうことをやるとか、あるいは都民アンケートをかけていくとか、そういうこともこういう長期ビジョン等々をつくるときに行われる一つの手法ではないかなと思うんですけれども、今回の中間報告の策定プロセスにおいては、外部からの意見というのはどのように反映をさせたのか伺いたいと思います。

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◯小池計画部長 今回の中間報告の公表に当たりましては、外部有識者を交えたタスクフォースや各局所管の審議会等での議論を十分に踏まえながら、策定、公表をしております。

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◯両角委員 政策企画局がみずからビジョンのための審議会を回すということではなくて、各局がやっている審議会の意見を取り入れたりと、そういうことだろうということで理解をしますが、今タスクフォースというお話がございました。それでは、タスクフォースの検討結果というのは、このプランにどのように生かされているのかということを伺います。

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◯小池計画部長 例えば、東京の総合的な交通政策のあり方検討会というタスクフォースがございますが、そこでの議論の内容としまして、歩行者を中心とした質の高い空間の創出、そういうものがございますが、これは今回の中間の報告でも記載されております。このほか再生可能エネルギーや水素社会の実現につきましてもタスクフォースの議論を受け、政策の方向性などを掲げております。

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◯両角委員 本日委員会に提示された資料請求の資料でもタスクフォースの設置、検討内容ということでいただいているわけであります。
 今交通政策についてというお話がございました。それぞれの分野で専門家、例えば金融関係であれば証券取引所の方ですとか、あるいは庁内の関係部署の方が入って議論をされているというふうに確認させていただきました。
 しかしながら、今、この中間ビジョンが提示をされたのが九月ですよね。それぞれのテーマのタスクフォースで大体一回一時間半とか、その程度の議論ということになっていますので、何となく私のイメージではタスクフォースというのは短期間に熟度の高い議論をして、かなりたたいていくというようなイメージがあるんですが、最初の導入部分の議論で提示をされているというような、そんな印象を受けたということはお伝えさせていただきたいと思います。
 それで、次に、一つ、ビジョンの特徴ということでお話をいただいております数値目標について伺いたいと思うんですが、この数値目標を設定した狙い、それと設定に際して数値の取り扱いというか、基本的な考え方、こういう整理の仕方で数値というのを扱っているということを伺いたいと思います。

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◯小池計画部長 今回の長期ビジョンでは、東京の将来像の実現に向けた政策目標を設定し、その政策目標を確実に達成するための到達点を可能な限り数値化して明らかにしております。さらに、これによりまして政策の進捗状況につきましても、都民にわかりやすく示すことができると考えております。

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◯両角委員 狙いとしては、今のご答弁では政策の進捗状況を都民にもわかりやすく示すことができる、そういったツールですよというお話でございました。
 一方で、この設定、私が伺ったのは、この長期ビジョンの中でさまざまな数字が出てきます。例えば、待機児童の解消を目的として四万人分の保育サービスの利用児童の枠をつくったということで、この四万という数字は何かというと、目標設定が目標設定年次に待機児童をいなくするという目標を実現するための数字であると、そんなふうに理解をします。ですから、それは理想とする状況を実現するための数字なんだと。
 数字にはいろいろありまして、これ数字は各局で挙げてくるわけですよね。例えば、首都空港機能の強化という、四一ページには空港容量の拡大ということで、なかなか数量化ができないんでしょうけれども、そういう挙げ方をしたりもします。それはそれぞれが目標としたものに対して各局が数字を挙げてくるんだと思うんです。しかし、じゃ、政策企画局として、このプランをつくるところの部署としては、数字を挙げるときに、これはものを実現するための、理想の状態を実現するための具体的な数字をつくってくれということなのか、あるいはそうではなくて、今ありきに対して努力をして一〇%増しの数字を挙げてくるのかとか、いろんな数字の挙げ方がありますので、そこら辺の共通した、こういう数字で出してくださいよというものが、多分このプランの考え方に通じると思ったから伺ったわけです。
 例えば、国が予算とか政策をつくるときに、各省庁からいろんなものが上がってきて、それをホチキスどめするとよくいいますよね。例えば、首相の施政方針演説をするときに、各省庁のを全部ホチキスしたのを読んでいるだけじゃないかなんて話がなされるときがあります。ですから、私はプランニングをするに当たって、政策企画局、プランをつくるところが数字の意味も含めて、こういう数字で出してくださいと、ただただ各局から上がってきたのをがちゃっとホチキスどめをしているのではないですよねということで確認をさせていただいた次第でございます。
 続いて、進行管理に数値を使っていくということでありましたけれども、ビジョンの進行管理自体がどんな形になっていくのかということをお聞きします。

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◯小池計画部長 最終報告におきまして三カ年の実施計画を掲載してまいりますが、ビジョン策定後における進行管理は、この実施計画などに基づいて実施してまいります。

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◯両角委員 実施計画を主として進行管理していくということで、三カ年の実施計画をつくるというのが今回のビジョンの一つの特徴でもあると。知事も本会議のときにおっしゃっておりましたけれども、絵に描いた餅にならないように実施計画を使って進行管理をしていくんだと、そのときにこの数値目標が一つの達成目標になっていくということだろうと思うんです。
 これもちょっと他の委員からお話があったところなんですが、そのときに大切なことは財源の裏づけということでありまして、実施計画ができ上がって三カ年で事業がのっかってくるということでありますけれども、その三カ年にのっかってきた事業が実際に実行することができるのかということは、一つは予算、一つは人員ということになろうかと思いますので、実施計画に掲げられた事業に関する予算や人員というのは、どのように扱われるのかということを伺います。

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◯小池計画部長 実施計画は、ビジョンで掲げる政策の着実な実現に向け、今後三年間で実施する事業の内容と必要な事業費を明らかにするものであります。長期ビジョンで選定する事業につきましては、予算、人員等を優先的に措置していくこととしております。

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◯両角委員 今ご答弁で予算、人員等を優先的に措置していく、実施計画にのったものにはということでありましたから、一つの担保だと思うんですが、計画を策定するときに、そういったことを東京都の場合は政策企画局と財務局ですか、企画と財政が分離をしているわけですから、企画財政局とか、そういう形ではないので、まずは財政部門にプランをつくっていくに当たって、これは優先的に予算を実施計画上にのったものは担保してくれということをこの答弁でいただいたとおり、オーソライズをしっかりしていただきたいと思います。人員については、政策企画局内部の話でしょうから、それは担保がされているんだというふうに理解をしたいと思います。
 そういったことがこれから本当に着実な三カ年ごとの計画の実施になっていくんだろうというふうに考えますので、ご答弁いただいたとおり、財務部局とも調整をして、しっかり進捗を図っていただきたいというふうに要望させていただきます。
 そして、最後になりますけれども、今、仮称東京都長期ビジョンという形で出ているわけです。ちょっと私、混乱をしているところがありまして、この総務委員会で所属させていただいて、この長期ビジョンの話って何回かしたことがあるな、伺ったことがある。前知事の時代も新しい長期ビジョンをつくるという話があって、それがちょっと立ち消えになって、そしてまた今長期ビジョンの話ですから。東京都長期ビジョンというのがどのことをいっているのかなということが若干混乱をするわけでございます。
 それで、最後の質問というのは、長期ビジョンのネーミングについてであります。
 名は体をあらわすということはいわれます。これから十二月最終報告がなされるということですから、この長期ビジョンが最終的に三カ年実施計画とともに世に出ていくということになると思うんです。それは我々議会に対しても、あるいは都民に対しても、これからの二〇二四年ですか、に向けて、東京都はこういう展開を総合的にやっていくんですよということをまさに示していくわけなんですが、このネーミングを東京都長期ビジョンとか、何か当たり前ではなくて、名は体をあらわすということで、まさにこれがスパンとわかるような、こうした都市像となっていくんだな、東京都はこういう展開をしていくんだというような具体的なイメージをあらわすようなものとしていっていただきたいなと、こういうふうに思うわけです。
 本当であれば政策企画局長に伺いたいんですが、なかなか難しいところもあるようですから、部長の答弁を伺います。

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◯小池計画部長 ビジョンの名称につきましては、中間報告では仮称として東京都長期ビジョンとしておりますが、今後十二月の最終報告に向けて鋭意検討してまいりたいと思います。

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◯両角委員 今るる質問させていただきましたが、計画部門の皆さんは、ここ一、二年ずっと計画をつくり、計画をして、計画をつくりということで大変だったんではないかなと、こんなふうにも推察をするわけでございます。しかしながら、オリンピックを一つの契機として、さらに四年後も見据えて、今新しい知事のもと、もう一回都政が仕切り直しをして新しい方向性を打ち出すという大変貴重な誇り高いお仕事をされているわけでございますから、しっかりと取りまとめていただいて、すばらしい最終報告が十二月に発表されることを期待しまして、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。